老人ホームの面会│大切な家族との時間を充実させるために
大切な家族が入居している老人ホームへの面会は、離れて暮らす家族にとって貴重なコミュニケーションの場であり、入居者にとっても心の支えです。本記事では、老人ホームの顔合わせに関する基本的なルール、事前準備、注意点、コロナ禍における状況やオンライン面会の活用法について解説します。
老人ホームの面会の基本的なルール
老人ホームの顔合わせは、施設ごとに定められたルールに基づいて行われます。多くの施設では、午前から夕方までの時間帯で面会が可能です。施設によっては、夜間や早朝に顔合わせが許可されることもあります。
一般的に、家族や親しい友人などが顔合わせできる対象とされますが、施設によっては面会者に制限を設けている場合があり、同時に顔合わせできる人数も施設によって異なります。多くの施設では数名程度です。
そして面会場所は、施設内の談話室や個室が指定されることが一般的です。1回の顔合わせ時間が決められてる場合もあれば、滞在時間の制限がないところもあります。
面会にいくタイミングとしては、全ての用事が完了している15時以降がおすすめです。入居者が食事をとっていたり、おやつやレクリエーションを楽しんでいる午前中や、リハビリに関する時間帯を避けると、より確実に入居者と顔合わせすることができます。
老人ホームへの面会の事前準備
老人ホームへの面会には、事前の準備が大切です。まず、顔合わせ前に予約が必要な場合があります。予約は電話や施設のホームページなどで行えることが多いです。全員の身分証明書、マスク、筆記用具などを用意しておきましょう。
感染症対策として、手指消毒や体温測定が求められる場合もあります。また、顔合わせ前に、入居者の体調を確認することも重要です。体調が優れない場合は、顔合わせを延期することが望ましいでしょう。
さらに、面会の目的や、話したい内容を事前に考えておくと、限られた時間を有効に使うことができます。なお、タバコ、ペットなどの持ち込みは禁止されています。お土産を持って行く場合には、体調などによって、食事制限が設定されていないかをチェックしてください。
基本的に、事前にスタッフをチェックしておけば問題はないでしょう。日用品などは、渡す前にスタッフからチェックしてもらうのがおすすめです。問題がないようならば、本人に渡してもらいましょう。
老人ホームへの面会に関する注意点
面会中は、入居者のプライバシーに配慮し、他の入居者の迷惑にならないように注意する必要があります。大きな声で話すことや、立ち歩くことは避けましょう。入居者のペースに合わせ、疲れた様子であれば、無理に話を続けずに休憩を取ることが大切です。
施設のルールを守り、他の入居者や職員に迷惑をかけないように心掛けましょう。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、老人ホームの顔合わせが制限されることが多くなっています。
顔合わせが難しい場合は、オンライン面会を活用することが一つの方法です。ビデオ通話などを利用して、遠隔で顔合わせを行うことで、直接会えない寂しさを感じるかもしれませんが、顔を見ながらコミュニケーションを取ることができます。
オンライン面会は、大切な家族との時間を充実させるための新しい方法として、注目されています。感染を防止するため、つい立てを隔てて顔合わせをする老人ホームも増えています。
家族の安全を守るための感染防止ルールについては、事前にしっかり問い合わせておき、ルールを守って顔合わせをしましょう。
老人ホームでの面会に関する特別なルール
老人ホームでの顔合わせは基本的に日中行われ、時間的な制限も多いです。しかし、老人ホームの顔合わせが許される例外のケースも存在します。
たとえば入居している家族の体調が急変し、家族が駆けつける場合には、緊急で面会が許可される可能性が高いです。基本的に老人ホームでの緊急面会は以下のような事態で行われます。
・症状が回復しないため、命の危険がある
・全ての生活に介助が必要であり、意思の疎通ができない
・体重が急激に減ったり、食事量が少なくなったりした
高齢者の寿命が迫っており、看取りが必要な時には、夜間面会も特別許可されやすいため、万が一の事態に備えられる点は安心して問題はありません。
看取りをする際の顔合わせ条件については、事前にスタッフから説明があります。同意書にサインを求められるケースもあるため、家族の容体が悪化した時にどのような面会形式になるかを、事前にチェックしておきましょう。
まとめ
老人ホームの面会は、入居者にとって心の支えとなり、家族にとっても重要なコミュニケーションの場です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で顔合わせのルールや制限が設けられており、戸惑っている方も少なくありません。事前の準備をしっかりと行い、施設のルールを守って顔合わせすることで、入居者と充実した時間を過ごすことができます。とくに新型コロナウイルス感染症の影響を受けている現在、オンライン面会の活用も検討し、家族との時間を大切にすることが重要です。特別面会などの条件もしっかり確認しておき、老人ホームで暮らす家族とできるだけ顔をあわせる機会を増やしてはいかがでしょうか。